1. 事前準備と、配車アプリ「k.ride」
同僚のDと勢いとノリだけで韓国旅行をすることになったものの、実はどんな観光地があるのかすらよく分かっていなかった。「なんとなく本場で韓国料理を食べられたらいいなぁ」とぼんやり思っていた程度である。
とりあえず渡航前に「NAVERマップ」をDLし、ネットで検索しながら気になるカフェや観光地っぽいところをいくつかお気に入り登録しておいた。 後に実感したのだが、観光地だけでなく「宿泊するホテル」「空港」「主要な駅」もお気に入り登録しておくと、現地でルート検索するのにめちゃくちゃ便利だ。使っていると突然ハングル文字でしか表示されなくなることもあったので、お気に入り登録をしていなかったら危うく詰むところだった。
行きは仁川(インチョン)国際空港から入国。空港で早速WOWPASSを発行し、入金とT-moneyへの残高移行を済ませ、ホテルへ向かうために電車へ乗り込んだ。日本の改札口とは若干形状が異なるが、他の人の通り方を何人か観察し、「あそこにタッチするのね」と場所を確認して無事に通過。
しかし、ホテルの最寄り駅に到着したものの、予約したホテルのアクセスがなかなか悪く、ここからはタクシーに乗ることにした。 韓国でのタクシー利用は「k.ride」というアプリがオススメだ。事前にクレジットカードを登録しておけば決済はアプリ上で完結するし、タクシーを呼ぶだけでなく行き先も指定できるので、ドライバーさんに場所の説明を頑張る必要もない。日本の「GO」アプリとほぼ同じ感覚で使える優れものだ。
2. 韓国バスと「パリパリ文化」
ホテルに着いて荷物を置き、ラウンジで作戦会議を開く。あいにく外は雨だったので、屋内施設を探すことにした。調べると、ホテルから車で30分ちょいのところに「セントラルスクエア」という大きなショッピングモールがあるらしい。そこに行ってみようとなったのだが、ホテルの場所がイケてないせいかk.rideでタクシーが捕まらず‥移動手段として「バス」を使ってみることにした。
ソウル市内はバス網がかなり充実している。ありとあらゆる方面のバスが数分おきにやってくるのだ。各方面に番号が振られているので、マップアプリで何番のバスに乗ればいいかさえ確認しておけば問題なく行ける。決済はもちろんWOWPASS(T-money)でOKだ。
乗り方は前方乗車。ドライバーの横にタッチする機械があるので、乗るときにピッとやる。運賃は日本円で150円そこそことかなり安い。 ただ、日本のバスと決定的に違うのは、乗車したらすぐ勢いよく発車することだ。乗客がまだ座っていなくても容赦なく発車する。乗ったらとにかく急いで座るか、手すりにしっかり捕まるかしないと普通に危険である。
降りるときは日本と同様、降車ボタンを押すと次のバス停で停まってくれる。バスの中腹にあるドアから下車するのだが、降りるときにも端末にカードをタッチする必要があるのでお忘れなく(タッチしないと次回乗車時にペナルティ運賃がかかるらしい)。 現地の人の動きを見ていると、バス停に着く少し前にドア前にスタンバイして先にタッチを済ませ、到着したら即座に降りるのが普通のようだった。
これぞ韓国の「パリパリ文化」ってやつなのだろう。 (※パリパリ(빨리빨리):韓国語で「早く早く!」という意味。スピード感や効率を何よりも重視する韓国特有の国民性のことだ。バス停で停まっている時間すら惜しいらしい。)

3. 激辛ディナーと、雨の夜の遭難
無事に大きなショッピングモールへ到着し、プラプラ〜っと歩いてみたものの、そもそも物欲があまりない男2人である。買い物はまったくはかどらないw
お腹が空いたので、韓国料理っぽいものを食べようとフードコートへ移動した。お店の名前も料理名も全く分からないまま、辛く味付けされたタコや豚肉、チゲを売っているお店があったのでそこでディナーにすることに。 これがもう、しっかり辛かった。どれくらい辛いかというと、翌朝しっかりお腹にくるレベルである。一応、辛さはマイルドにしたのだが、しっかりやられた‥本場恐るべし。
食後、「マッサージ行きたくない?」という話になり、ネットで調べたマッサージ屋へタクシーで移動した。……しかし、やっていなかった。これぞ秋夕(チュソク)の洗礼である。 しかも結構な辺鄙な場所まで来てしまったせいで、帰ろうにも「k.ride」でタクシーが全く捕まらない。外は暗い。しかも雨。最悪だ‥。
途方に暮れかけたが、アプリで調べると「なんだかんだバスなら帰れそう」ということが判明。ちょっと歩けばすぐにバス停があり、本当にすぐバスがやってきて事なきを得た。どんな辺鄙な場所からでも生還できるソウルのバス網、これは本当にすごい。
4. 2日目:王道観光地「景福宮」と韓国スタバ
2日目は、とりあえずソウルの街中に出ることにした。「まぁソウル中心部の方へ行ってみようか」くらいの相変わらずゆるい感じだ。
最初に向かったのは、The・観光地である「景福宮(キョンボックン)」。ソウル中心部にある朝鮮王朝時代の最も大きくて美しい王宮だ。通常は入場料が必要だが、秋夕の期間中はなんと無料公開されていた。ラッキーである。
しかも、我々が到着したタイミングで、ちょうど警備兵の儀式を再現した「王宮守門将交代儀式(スムンジャン・キョデウィシッ)」が始まった。ナイスタイミングすぎる。 色鮮やかな伝統衣装に身を包んだ兵士たちが、太鼓の音や号令に合わせて一糸乱れぬ動きで行進していく様はなかなかの迫力だった。歴史ドラマか何かの中に迷い込んだような雰囲気があり、ノープランで来た割にはしっかり「韓国観光っぽいこと」ができた。素敵。
交代式を見たあと、敷地内を少し歩いてみたが、ここは結構な広さがあった。近くに貸衣装屋があるのか、韓服(チマチョゴリなど)を着ている観光客がとても多い。普段は入場料がかかる場所だが、韓服を着ていると入場無料になるのだとか。街の景観も華やかになるし、観光客も楽しめるし、なかなか面白いシステムでいいなと思った。
その後は、ソウルの街を見がてらお買い物散歩をしようと徒歩で移動。 途中、行ってみたかった韓国のスターバックスにも立ち寄った。メニューを見ると、日本では見たことのない「Hoji Glazed Latte(ほうじ茶グレーズドラテ)」「Black Glazed Latte(ブラックグレーズドラテ)」というのがあった。韓国スタバにおける秋〜冬の定番大人気シーズンメニューらしい。
さっそく頼んでみたが、これが美味しかった。上にかかっている濃厚でクリーミーなグレーズドフォーム(チーズ風味の甘いクリーム)のコクと、ほろ苦いエスプレッソや香ばしいほうじ茶が見事にマッチしている。日本でも出したらいいのに。
5. 美容男子Dの発覚と、屋台のトラップ
さらにソウル市街地を進み、ショッピングモールや、街のあちこちにある「オリーブヤング(美容グッズが多く売っているドラッグストア的なお店)」を徘徊した。
すると、昨日までまったく物欲を見せなかったDが、オリーブヤングで美容マスクを大量買いし始めた。 急に物欲出してくるじゃん‥というか、そんなに美容に興味を持ってるとは思わなかった‥。のちのち聞いてみたら、Dは脱毛レーザーもやっているし、日頃からしっかり保湿やスキンケアも欠かさない、ガチの「美容男子」だったことが発覚した。人は見た目によらないのね‥(失礼)。

ちなみにオリーブヤングは、レジでパスポートを出せばその場で免税価格(タックスリファンド)で購入できてめちゃくちゃ楽だった。空港で面倒な手続きをしなくていいのはありがたい。素敵だよオリーブヤング。
ソウル市内を歩いてみて思ったのは、観光客が多いからか、割と日本語を理解してくれる店員さんが多いということだ。看板などにも日本語が併記されていたりするので、言葉の壁はそこまで強く心配しなくてもなんとかなるな、と感じた。
そして街歩きの途中、おばちゃんがやっている屋台で韓国グルメの定番「チーズハットグ」も食べてみた。周りにゴロゴロとポテトがついたやつだ。 揚げたてで美味しかったのだが……40代の胃袋にはとにかく重かった。。おやつ感覚で食べたはずなのに、あれ1本でお腹いっぱいになってしまい、しばらく何もいらなかった‥w

(後半へ続く)


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