ケータイショップ店員時代に、楽天モバイルに乗り換えた話

その他

1. キャリアへの愛着が消え、8,000円の請求に疑問を持った日

約10年前、私は13年勤めたケータイショップのカウンターを離れた。 理由はシンプルで、格安SIM事業者の台頭による競争激化の中、代理店が親会社(キャリア)の利益を確保するためだけの営業スタイルに変わっていったからだ。不要なタブレットやオプションの押し売りが横行し、かつて憧れて入ったはずのケータイショップとキャリア(某D社)が徐々に嫌いになっていった。

そんな時、ふと自分のケータイ代を見直してみた。不要なオプションも全て外して極限まで絞っていたはずなのに、毎月の請求は最低でも8,000円を超えていた。 ガラケー時代、パケ・ホーダイが登場する前は月に2〜3万円払っていたことを思えば、確かに安くはなっている。しかし、世の中に格安SIMが登場し始めている状況で、ただ回線を維持するだけで毎月8,000円というのは、どう考えても高すぎると感じるようになった。

2. ショップ店員でありながら他社へ乗り換えた

自自社のキャリアにすっかり嫌気がさしていた私は、ケータイショップに勤務しながら他社へ乗り換えることにした。特に他社ケータイの利用を制限するようなルールは無かったが、みんな当たり前に自社キャリアを利用していた。なので、乗り換えに精神的なハードルも無くはなかった。しかしもうこのキャリアにも会社にも未練はない。

乗り換え先は楽天モバイルだ。当時はまだ独自の回線を持っておらず、auの回線を借りて運営する「MVNO」の時代だった。 プランは月に3GBで1,600円ほど。当時の私はスマホでゲームも動画もさほど見なかったので3GBでも十分だった。結果として、8,000円が1,600円になったのだから、実に80%OFFである。 通信速度は確かに速くはない。月末には通信制限に引っかかり更に遅くなることもあった。しかし、職場にも自宅にもWi-Fiがあり、外ではLINEのやり取り程度しかしないため、実用上の支障はない。これだけ安くなるなら、多少の不便に文句を言うつもりは無い。

3. 「最強プラン」になった現在

現在、楽天モバイルは自社回線を持ち、使ったデータ量に応じて料金が段階的に変動する「最強プラン」を展開している。使わなければ1,000円程度、どれだけ使いまくっても3,000円ちょっとが上限という、非常にシンプルな仕組みだ。わたしの利用状況だと3段階の真ん中、月2,000円ちょいになることが多い。

通信速度はMVNO時代よりも速くなっているようだ。ただ、au回線ではなくなったことで、場所や時間帯によっては圏外になったり、通信が詰まったりすることはある。 レジ前でポイントカードのバーコードが表示できないこともあるが、まぁそれは致命的ではない。基本的に支払いはiDかクレジットカード(タッチ)を利用しており、バーコード決済は補助的に利用する程度なのでこちらも問題なし。ルート検索でGoogleマップの読み込みが遅くてオロオロすることもあるが、今のところなんとか乗り切れている。遭難でもしない限り、そこまで困ることはない。

何より、プランが一つしかないので「もっと安いプランがあるのでは?」と悩む必要がないのがいい。機種変更のたびに不要なタブレットや有料アプリの抱き合わせ販売に付き合わされることもない。私はGoogleストアで買ったPixelにSIMを挿していて、手続きもすべてネットで完結する。この「煩わしさのなさ」こそが、面倒くさがりの私にとっては最大のメリットだ。

4. ついでに享受する「楽天経済圏」の恩恵

なんだか楽天モバイルの回し者みたいになってしまったが、私が楽天モバイルを利用している理由は以上の通りだ。楽天さんは、わたしの勤務先の競合他社にあたるが、適度に利用させてもらっている。いつもありがとうございます。お世話になってます。今後とも何卒‥!

楽天モバイル・楽天の各種サービスは、安さと手軽さのバランスが、今の自分の身の丈にちょうど合っている。 ほとんどの手続きがスマホで完結する。そしてもう一つ、特別に執着しているわけではないが「楽天経済圏」の恩恵も地味に受けている側面もある。

楽天経済圏の最大のメリットは、「生活インフラをまとめることで、自動的にポイントが貯まり、現金の出費を減らせる」ことだ。楽天カードや楽天銀行、そして楽天モバイルなど楽天のサービスを組み合わせて使うと、楽天市場での買い物でもらえるポイントが増える仕組みになっている。さらに、日常の支払いで貯まったポイントを毎月のモバイル料金やカードの支払いにそのまま充当できるため、生活の固定費を無意識のうちに圧縮できるのだ。

私はポイ活に血眼になるタイプではないが、一度設定しておくだけで自動的にポイントが循環し、出費を節約できる仕組みは、面倒くさがりのオッサンにとっても非常に合理的だと思っている。多少の通信の不安定さは「安さの対価」として割り切る必要もあるが、この適度な距離感と肩をはらない付き合い方が自分にはしっくりきている。


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